Linux環境をリモートで使用するとき、TeraTermでSSH接続で操作することが多いかと思います。
Linuxサーバ上にデスクトップ環境を構築していたとしてもTeraTermではCLI操作しかできません。
XmingはユーザーにGUIを提供します。
リモート先のLinuxサーバ上にあるGUIアプリをWindows端末上で操作することができます。
今回はWindows10へのXmingのインストールと簡単な使用方法を紹介します。
なお、本投稿に登場するLinuxサーバは以前構築したOracle Linuxサーバです。
Xmingのダウンロード
-Windows10でOSDNのXmingダウンロードページからXmingをダウンロードする。
本投稿では2020/01/16に確認した以下をダウンロードします。
Xming-fonts-7-7-0-10-setup.exe
Xming-6-9-0-31-setup.exe
最新版は公式サイトにありますが開発への援助金として最低10ポンドの寄付が必要となります。
Xmingのインストール
-ダウンロードした[Xming-6-9-0-31-setup.exe]を実行する。
-Xmingのセットアップウィザードが立ち上がるので[Next >]をクリックする。
-インストール先を指定して[Next >]をクリックする。
-デフォルトの状態で[Next >]をクリックする。
(PuTTYをインストール済みの場合は「Normal PuTTY Link SSH client」ではなく、「Don’t install an SSH client」のラジオボタンを選択する。)
-スタートメニューに作成するかを聞かれるので[Next >]をクリックする。
-以下をチェックして、[Next >]をクリックする。
Create a desktop icon for XLaunch
Associate XLaunch.exe with the .xlaunch file extension
-[Install]をクリックする。
-[Launch Xming]のチェックを外して[Finish]をクリックする。
Xmingフォントのインストール
-ダウンロードした[Xming-fonts-7-7-0-10-setup.exe]を実行する。
-Xmingをインストールしたフォルダを指定して[Next >]をクリックする。
-[はい]をクリックする。
-デフォルトの状態で[Next >]をクリックする。
-スタートメニューに作成するか聞かれるので[Next >]をクリックする。
-[Install]をクリックする。
-[Finish]をクリックする。
Xmingの使い方
最後に基本的なXmingの使い方を紹介します。
機会があれば様々な使い方を別記事にまとめます。
Xmingの設定をせずにTeraTermでGUIアプリを起動しようとすると当然ながらエラーが返ります。
それでは、XmingでGUIアプリを起動します。
-[スタート]>[Xming]>[XLaunch]をクリックする。
-[Multiple Windows]を選択し、[次へ >]をクリックする。
-[Start no Client]を選択し、[次へ >]をクリックする。
-[Clipboard]、[No Access Control]を選択し、[次へ >]をクリックする。
([No Access Control]を選択しない場合、GUI表示に失敗しました。)
-[完了]をクリックする。
-画面下部のタスクバーに[Xming Server]のアイコンが表示される。
-TeraTermでログインしたサーバで環境変数DISPLAYを設定する。
# export DISPLAY=操作用端末のIPアドレス: Display number.Screen number
本投稿の手順では Display number.Screen number = 0.0 とする。
-GUIアプリケーションを起動する。
# firefox
参考
- http://www.straightrunning.com/XmingNotes/
⇒2020/03/12現在、Xming公式サイトのサーバが応答しないためリンクを解除しました。 - http://www.mikitechnica.com/10-xming.html
- https://qiita.com/hana_shin/items/4ccf9d53aecd290d2cbb
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