【WSL2】Windows10でLinux環境を構築しよう で紹介したインストール方法から
Microsoft 公式ドキュメントの以下ページにもあるとおり
一つのコマンドで簡単にWSLをインストールできるようになりました。
また、Window11ではWSLgが提供されています。
従来はLinuxのGUIアプリをWindows上で表示する場合、XmingでX Window Systemの
環境準備などが必要で少し手間もありました。
今回実装されたWSLgではWSL上でアプリの起動コマンドやWindowsのスタートメニューから
Ubuntuアプリをクリックすることで簡単にさせることができるようになりました。
本投稿ではWindows11でWSLをインストールし、Linuxアプリを表示してみます。
検証環境
エディション Windows 11 Home
バージョン 21H2
OS ビルド 22000.376
WSL2インストール
冒頭お伝えしている通り、Windows11では一つのコマンドでWSLをインストールできます。
「Linux 用 Windows サブシステム」の有効化などを手動で実行する必要がありません。
[windows]キーを押下し、検索ボックスにて [powershell]と入力し
[管理者として実行する]をクリックします。
以下コマンドを実行します。
wsl –install
補足
ディストリビューションなどはオプションで指定可能です。
詳細は公式ドキュメントを参照してください。
wsl –install では最新版がインストールされます。
PCを再起動します。
PCが立ち上がりデスクトップが表示されると以下のようにコマンドプロンプトが立ち上がります。
Ubuntuが立ち上がりますので少し待ちます。
ユーザー名/パスワードを設定します。
Enter new UNIX username:[ユーザー名を入力]
New password:[パスワードを入力]
Retype new password:[上記パスワードを入力]
以上でWSLをインストールしてUbuntuを利用できるようになりました。
Ubuntuにインストールしたアプリを実行してみる
まずはパッケージの更新をしておきましょう。
以下コマンドを実行します。
sudo apt update
GUIのテキストエディタをインストールします。
sudo apt install gedit -y
Windows11 のアプリ上に[Text Editor(Ubuntu-20.04)]と表示されるのでクリックします。
geditを起動することができました。
もちろん[gedit]とUbuntuのターミナルでコマンドを実行しても立ち上がります。
別のアプリも試したいので以下コマンドを実行します。
sudo apt install x11-apps
それぞれのコマンド末尾に[&]をつけてアプリをバックグラウンドで起動させます。
xeyes&
xclock&
xcalc
Fontの設定ができていないのでメッセージが表示されておりますが
アプリが起動することは確認できました。
コメント
Windows 10でも実行できますか?(Is it possible to run on windows 10 as well?)
マイクロソフトの以下ページに記載の通り、
Windows 10ビルド 19044 以降であれば使用できますよ。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/tutorials/gui-apps#prerequisites